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「右向け右…あれ?誰も向いてない!」

2025 5/01
その他
2025年5月1日
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「右向け右」と号令をかけたはずが、誰も右を向いていない――こんな状況に直面したことはないでしょうか。組織運営の現場では、指示通りに物事が進まないケースがまさにこのような状況を生み出します。それは、人々が指示を理解していないからなのでしょうか?それとも、その背後には組織のガバナンスの問題が潜んでいるのでしょうか。

組織のガバナンスとは、企業や団体が全員の力を結集し、一丸となって目標を達成するための仕組みであり、その根幹には明確で効果的なコミュニケーションが欠かせません。本記事では、組織のガバナンスの観点から「右向け右」といった命令がなぜ意図通りに機能しないのかを探り、共通のビジョンを持ち健全な組織運営を目指すために必要なステップを考察していきます。

目次

考えられる課題と要因

1. 組織のビジョン・戦略の欠如

「右向け右」と指示が出されても、実際に全員が同じ方向を向いていないのは、組織全体のビジョンや戦略が共有されていないことに起因しています。経営層や上層部が組織全体の方向性を明確に定めていなかったり、その情報を全社員に十分に伝達していない場合、指示があっても社員がどの方向を向いているのかが不明確になり、結果的に統一感が欠けてしまいます。

課題:

  • 組織全体のビジョンや戦略が曖昧で、社員がその方向性を理解していない。
  • 経営層から現場までのコミュニケーションが不十分で、全員が同じ目標に向かっていない。

2. コミュニケーション

「右向け右」という指示が現場で実行されない背景には、指示の伝達方法や理解の仕方に問題がある場合があります。指示が下されたとしても、現場や中間管理職がその意図を十分に理解していなかったり、現場と経営層の間で十分な情報共有がなされていないと、指示が空回りしてしまいます。

課題

  • コミュニケーションの層が多く、情報が現場に届く前に歪められたり、意図が伝わらなかったりする。
  • 重要な意思決定が経営層でなされても、現場にはその理由や背景が伝わらない。
  • 曖昧な指示だと受け取る側の解釈にズレが生じてしまう。

3. 組織内のリーダーシップの不一致

経営層のビジョンがあるにも関わらず、それが現場で実行されない場合、中間管理職や現場のリーダーシップがそのビジョンを理解し、現場にうまく伝達できていない可能性があります。また、現場でのリーダーが経営層の指示に従わず、独自の方針を取ってしまう場合もあります。

課題:

  • 中間管理職やリーダーが経営層の指示を現場に正確に伝えられていない。
  • 組織内でリーダーシップのスタイルや方針にバラツキがあり、統一感が欠如している。

4. ガバナンスの欠如と意思決定の一貫性の欠如

経営層が組織の方向性を定めたとしても、意思決定がトップダウンで一貫して行われない場合、各部署やチームでバラバラな方向に進んでしまうことになります。組織としてのガバナンスが不十分だと、方向性が定まりにくく、意思決定が不明確または遅れることで、社員が何を目指して進むべきかがわからなくなります。

課題

  • 意思決定が一貫しておらず、トップダウンで指示が出ても、部署ごとに解釈が異なる。
  • 役割分担が不明確で、責任の所在が曖昧になっている。

5. 組織文化とエンゲージメントの低さ

組織内でのエンゲージメントが低いと、社員は指示に従う意欲を持たず、自分の役割に対して積極的に取り組むことが難しくなります。方向性が示されても、社員がその指示に対して賛同せず、積極的に行動することがないため、結局「右向け右」という指示に誰も従わない状況になります。

課題

  • 社員が組織のビジョンや目標に共感していない。
  • 組織の目標達成に向けた個々の責任感や主体性が欠如している。

「右向け右」へのロードマップ

上記の課題を解決するためには、優先順位をつけて段階的に取り組むことが重要です。すべてを一度に解決するのは難しいため、根本的な課題を整理し、効率的に解決するための順番を示します。

  1. 組織のビジョン・戦略の明確化と共有
    • 最初に取り組むべき課題は、組織全体の方向性やビジョンを明確にすることです。ビジョンが不明確なまま、その他の施策を進めても、組織全体が向かう方向がバラバラになり、効果が上がりません。
  2. ガバナンス体制の強化
    • 組織のビジョンや戦略を決定したら、次に重要なのは意思決定のプロセスを明確にし、ガバナンス体制を強化することです。意思決定が一貫して行われないと、指示が現場に届く過程で誤解や遅延が生じます。これが原因で「右向け右…誰も向いてない!」という状況が生まれます。
    • ガバナンスの強化には、責任の所在を明確にすることや、組織内でどのように意思決定を行うかを定めることが含まれます。
  3. コミュニケーションの改善
    • 次に取り組むべきは、コミュニケーションの改善です。ビジョンや戦略が決まり、ガバナンス体制が整った後でも、指示がうまく伝わらなければ、依然として現場での実行が難しくなります。
  4. リーダーシップの強化
    • ビジョンや戦略が明確になり、コミュニケーションがスムーズに行われるようになると、次に取り組むべきはリーダーシップの強化です。現場のリーダーが経営層の指示を正確に伝え、社員を導けるようにするためのトレーニングが必要です。
  5. 組織文化の再構築とエンゲージメント向上
    • 最後に、組織文化や社員のエンゲージメントを高める施策に取り組みます。社員がビジョンや戦略に共感し、自分の役割が組織の成功に貢献することを実感できるようにするための環境づくりが必要です。
    • 組織文化がしっかりと定着することで、社員の主体的な行動が促され、指示に対してより積極的に応じるようになります。

笑いごとではありません

解決すべき課題は多岐に渡りますが、ガバナンスは組織の根幹です。「右向け右…あれ?誰も向いてない!」の状態は決して笑いごとではありません。そのまま放置しておくと、勝手に治るものでもありませんので、覚悟を持って取り組む必要があります。傷口が広がっていくと、収拾不可能になり組織崩壊の恐れもありますので、気になった方は上記ステップで改善を図ってください。

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